カイギュウの化石レプリカ作製3


こんにちは。研究員の齊藤です。県立博物館の石黒さんと行っている化石レプリカ作製の続報です。

今回は、スミソニアン博物館のHPで公開されているマンモスの3DデータをFDM方式の3Dプリンタを使って出力しました。

どうしてカイギュウの企画展準備でマンモスを作るのか?と言いますと、海牛目と長鼻目(ゾウ目)は同じテティス獣類に属していて近い関係にあるからです。

スミソニアン博物館では、「Smithsonian X 3D」というサイトで所蔵品の3Dデータを教育目的の使用に限り公開しています。今回は「Woolly Mammoth」というデータを使いました。

ダウンロードしたデータは、展示するにはサイズが大きすぎたため、60%に縮小してマンモスの全体を造形することを試しました。マンモスの体の中で一番細い部分が多い胴体(肋骨)部分を最初に作ってみました。下の写真が胴体部分を造形したものです。

背骨はきれいに造形されましたが、肋骨は細すぎてサポート材を取り除くときに壊れてしまいました。また、肩甲骨は薄すぎて材料が出されない部分がありました。

そこで倍率は変更しないで、頭部のみを作ることにしました。牙が大きいので、データの状態で顔から牙を切断して、別々に造形しました。下の写真はマンモスの顔の部分を造形している様子です。

顔と牙がそれぞれきれいに造形されました。

アクリサンデーというアクリル用接着剤にPLAを溶かしたものを接着剤として使用しました。

 

元のデータ通りに合わせるのに苦労しました。データを切断するときに、真っ直ぐに切るのではなく、くの字型に切れば合わせやすかったと思いました。

このマンモスは、牙が左右対称ではなく右の牙の方が長かったです。マンモスにも右利き、左利きがあるのでしょうか。